相続税がかかるケースは、4,5年前で全体の3%位。
最近は8%位です。
実際相続税がかかるような多額の資産を持った人は100人中8人位なんですね。
相続税がかかる場合は、事前に対策を講じている人が多いので、滅多に【税金が払えない】事態にはなりません。資産家は賢いんです。いや、賢いから、良い資産をたくさん保有できるようになったんでしょう。
相続税の申告期限は10ヶ月(相続を知った時から)ありますから、仮に準備が出来ていなかった場合でもなんとかなるんです。
不動産や、他の資産を換金すれば相続税は支払えますから、問題は無いんです。
100件中92件の相続には相続税がかからないから、ほとんどの人には【相続税】は関係ないように思えます。
しかし、一番揉めるのは【1000万前後の相続財産】がある場合らしいです。
相続人の中に、欲深い人や、ずるい人、自分の物を絶対手放したくない人がいると、遺産分割協議は出来なくなります。
いくら話し合っても決まらない、相続人同士仲が悪く、話し合いも出来ないという事態もあります。
その場合には仕方なく【法定相続】をする事になります。
※法定相続であれば、遺産分割協議を行わなくても相続できるのです。
これはもう最悪のパターンです。
【何が最悪なのか】
実体にまるで合ってない、遺産分割になる事。
不動産や、実家の持分を相続しても何の意味も無い人が所有権を持つことは、実家や他の不動産を使いたい相続人にとって迷惑。
一度自分のものになった資産は、絶対手放さない。という人が持分を持つ事もあるので、そうなったらどんなにいい土地でも当分の間は何もできなくなる。
法定相続なんかしないで、相続時に、全員でちゃんと話し合って【誰が何を相続するか】を決めればいいんです。
勘違いしている人もいるんじゃないでしょうか?
【法定相続なんかしなくてもいいんですよ】
これはただ【相続人には、この位相続する権利がある】のを示しているだけなんですから。
本来不動産は分けない方が良いんです。
所有権の土地建物を持っていても、税金だけ払って、何もできない状態。
これが法定相続後の空き家の実態です。
相続時に面倒くさがって、大した話し合いもしない。
誰も何も決めようとしない。
この結果、誰も何もできない、時価数千万の空き家が新たに誕生するんです。
相続人が使わないなら、とにかく売って、そのお金を寄付したらどうなんですか?
いっそのこと、法定相続は禁止。
にした方が良いんじゃないでしょうか?
どんな相続でも、必ず遺産分割協議を行う。
10ヶ月以内に協議が成立しない場合は、市町村が没収すればいいんじゃないでしょうか。
【不動産の相続は単独名義が良い】
昨年、私のお客様が相続登記を行いましたが、相続人がなんと11人いて、相続関係書類を弁護士が集めている最中に2人の相続人が亡くなり、更に相続が発生しました。
11人中2名が相続放棄で、残りの9名で、遺産を分割しました。
もちろん、不動産は単独で相続しています。
こうする事で、売却しやすくなるんです。
私の父が亡くなった時は、母、姉、私で話し合いを行い、遺産分割協議書を作成しました。
法定相続ではなく、誰が何を相続するのが一番いいかをちゃんと話し合ったんです。
私は、今の実家がいくらの価値があるかを計算し、その他資産を合計して相続財産総額が、いくらになるかを明確にして話し合いを進めました。
たとえば、実家は誰、現金は誰が、定期預金は誰が相続するかを、ちゃんと数字で表して、分けたんです。
とにかく、実家は共有にはせず、全ての財産をそれぞれが単独で相続する事にしました。
こうすれば、実家を処分したいのなら、1人の判断で自由に決める事が出来ますし、
実家を人に貸したり、更地にしたり、何でも1人の判断で自由に出来るんです。
本来資産とはそういうものですよね。
親だって、子供達相続人が困った時の為に、資産を残してくれたんですから。
相続人が自由に出来なくては意味が無いんです。
ちゃんと話し合いをせず、安易に法定相続にしてしまうと【時価1億円の実家】や【時価5000万の駐車場】を相続人全員で共有する事になります。
相続人の中に【絶対売らない】人が1人でもいると、もう売って現金化する事は出来なくなります。
絶対売りたくない人が、亡くなったとしても、その相続人が親と同じように【絶対売らない】というのなら、もう半永久的に現金化して相続人で分ける事は出来なくなります。完全に負の資産です。
絶対売らない人は、共有ではなく、単独で所有した方が良いのです。
現在、横浜市内でもこのような空き家、空き地はどんどん増えています。
共有財産なんて何の意味も無いです
食べ物なら、みんなで公平に取り分ける事は出来ますが、不動産は分けられません。写真のような牛丼なら、簡単に3人で分ける事も出来ます。
※共有者が2人の場合は、スムーズに話し合いが出来るんですが、3人以上になると結構大変です。
3人の兄妹で実家を相続したとします。
時価6000万の土地付き建物であれば、1人当たり2000万の資産を持っている事になります。
妹2人がお金に困っていて、「実家を売って、分けたい」と思っても、兄が「自分の荷物もあるし、思い出もあるからまだ売らない」という場合は、売ってお金を分ける事は出来ないんです。兄が売る事に反対している限り、実家を担保にしてお金を借りる事も出来ません。
固定資産税や、火災保険料等を支払うだけで、3人の意見が一致していなければ売る事は出来ません。また、人に貸して収益を得る。更地にして駐車場にする。なんてことも絶対できないんです。話し合いが出来ない場合は、兄妹で裁判をするしかありません。
悲しい結末です。
仮に、頑固な兄が亡くなったとしても、兄の相続人達が、売る事や、活用する事に同意してくれないと結局何もできなくなるんです。
相続財産が複数ある場合は、全て単独名義にしないと、資産が凍結されてしまうのです。
気を付けてください。
現時点でこのようになっていて、売る事が出来ない、時価数千万の土地建物は横浜市内でもどんどん増えているのです。
あなたの親や、叔父、叔母は、売れない不動産を持っていて困っていませんか?
時価数千万~数億円の不動産を持っているのに、困っていませんか?
不動産を売る事をあきらめてはいませんか?
ぜひお気軽にご相談ください。
※原野商法詐欺で親が買った土地を相続した場合、この土地は現時点で売却する事は無理です。
土地固定資産税がかからない、若しくは数千円という土地もとりあえずは保有するしかありません。
売りに出さなくては、売れるものも売れないですよ!
売る為の本当の第1歩は・・・
不動産売却の専門家に相談する事から始まります。
ぜひご相談ください。
相談は無料です。
未来堂ミナガワに電話で相談する。
045-662-7011
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